年間200万人が訪れる山岳景勝地、【上高地】に行ってきました。遠方からわざわざ何度も足を運んでいるお気に入りの場所で、何度行っても素晴らしい自然に圧倒されます。今回は3時間ほど上高地の中を歩いてきましたので、定番ですが散策コースをご紹介します。
上高地について
上高地は標高約1.500mに位置していて、冬季は冬山登山となるので自己責任の下、徒歩での入山であれば入ることは可能ですが、一般観光客の方は4/27の開山祭から11/15の閉山祭りまで入山することができます。
通年マイカー規制が掛かっているため自家用車で入山することはできませんが、沢渡や平湯温泉にいくつかの駐車場が用意されていますのでそちらに車を停めてバスやタクシーに乗り換えて入山する事ができます。国立公園内は標高1.500mに位置していながらきちんと整備されていて、道はほぼ平坦なので山初心者でも気軽に美しい自然を堪能できる場所です。
駐車場
ナショナルパークゲート、市営駐車場第一から第四まであり、一般的なのはナショナルパークゲート又は第二、第三駐車場への駐車で、お手洗い等も近くにあるので便利だと思います。また、第三(足湯公園駐車場)には足湯が設置されているのでそちらにいくのも楽しいと思います。駐車料金は普通車1日600円です。(2019年8月現在)朝早くから上高地に行かれる方も多く、前日の夜から駐車場で車中泊される方も多くいらっしゃいます。私も車中泊した際は、夜足湯でくつろぎました♪
ナショナルゲートパークからはバスまたは通行を許可されているタクシーどちらかで行くことができます。沢渡駐車場地区から上高地バスターミナルまでは往復2.050円/片道1.250円(小人往復1.030円)です。
ちなみにタクシーは沢渡地区から上高地バスターミナルまで片道4.200円なので4人で乗り合わせればバスとほぼ同じ金額で往復でき、かつバスに並ぶ必要もないので便利です。
上高地にはキャンプ場があるのですが、キャンプ道具をもしたくさん持っていく場合は、4人でタクシーを利用すると荷物も簡単に運べてとても便利です。確かに高いですが用途によってはお得に利用できます。
散策ルート
さて、今回はサクッとお散歩する予定でしたので必要最低限の山の服装と装備で行ってきました。
今回のコースは上高地バスターミナルまでバスで行き、そこからまず河童橋まで歩きます。河童橋から明神(梓川左岸コース/所要時間約60分)まで行き、Uターンして明神から河童橋(梓川右岸コース/所要時間約70分)まで帰ってくるコースです。
私はいつも左岸コースからスタートするのですが、帰りの右岸コースの方が少しアップダウンがあるので最初に疲れる道を歩いておきたい方は反対周りでもいいと思います。
左岸コースより右岸コースの方が写真スポットが多いので私は楽しみは後に残すタイプです(笑)また、寄り道せずに歩いて約1時間ちょっとのコースなのでゆっくり寄り道しながら楽しみたい方は2時間弱かかると思います。私の場合は明神近くでお昼を食べるのでいつも3時間程かかってしまいます(笑)
出発!!
出発するとすぐに小梨平キャンプ場があります。
こちらはバスターミナルから近く、炊事場はもちろん周囲には売店や小梨の湯という日帰り湯がありますので、登山はしないけどキャンプだけという方に人気です。中には朝早くから登山に向かう方ももちろんいらっしゃるので夜9時以降は静かに就寝しなければいけません。テントを持っていなくても常設テントもありますし、キャビンもあるので気軽に行くことができると思います。
また、キャンプ場の川沿いは山々がきれいに見えるスポットなので、是非川沿いを歩いてみてください!上高地から見える山々はこちらです。夏場は朝の方が雲が少ないことが多いので朝写真を撮っておくことをお勧めします。
平日に行ったので、比較的道は空いていて鳥の声がよく聞こえました。明神でクマが出たと教えて頂いたので音が鳴るものがあればよかったと少し後悔しましたが、とにかく行ってみることにしました。
道は平たんで川の近くは少し空気がひんやりしていたりと自然を感じることができます。また、途中川に出ることができる休憩スポットもあるので寄り道しながら歩いていきます。
川の水は驚く程透き通ってとてつもなく綺麗です。そして10秒とつけていられないくらい冷たいです。中に入って遊ぶことはさすがにできませんが、涼を取るには十分です。1時間ほど歩くと明神館につき、徳沢方面と明神橋方面の分岐になりますので明神橋へ向かい橋を渡って右岸コースへ入ります。
明神には明神池という美しい池があり、穂高神社の奥宮境内にあるため拝観料が掛かりますが、晴天であれば明神池に周りの木々が鏡のように映り綺麗な景色を見ることができる場所なのでお勧めです。
絶品岩魚の塩焼き定食
そして上高地に来るもう一つの楽しみは嘉門次小屋で食べるイワナ定食!!W.ウェストンの山案内人、上條嘉門次がもともとは猟小屋として建てた嘉門次小屋が、今では囲炉裏で焼いて提供されるいわながとてもおいしいと多くの方が立ち寄り食事をしていく憩いの場所になっています。
私も必ずこちらに立ち寄りおいしいイワナを頂きます。嘉門次小屋のすぐ前の澄んだ川でさっきまで泳いでいた新鮮なイワナを食べることができ、しっかりと火が通っているため頭からしっぽまですべて食べることができます。こんなに透き通った素晴らしい環境の川で育ったお魚ですから、おいしくない訳がありません!
岩魚の塩焼き定食1,600円、その他お蕎麦などもあり立地から考えると良心的な料金で提供して頂いていると思います。人気の食堂でお昼時は大変込み合うので私はいつも11時ころか14時前後に行くようにしています。
帰り道
嘉門次小屋からは河童橋まで右岸コースで帰ります。10分ほど歩くと岳沢湿原がありひときわ目を引く絶景スポットです。水が透き通っていて晴れていれば川の底まで見えてひときわ美しい景色を見ることができます。ちょっとしたウッドデッキが設置されていて正面には六百山を見ることができます。
こういった湿原を所々でよくよく見ると中に岩魚が泳いでいます。運が良ければ見ることができるかもしれませんね♪
右岸コースは左岸コースの単調な景色と違い、ところどころ大木が倒れてそこから新しい木が生えてきていたりと、自然の手つかずの姿を見ることができるルートです。
景色が良いポイントにはデッキや椅子が設置されていたりしますし、左右を見渡すと自然そのままの姿を見ることができますので是非楽しみながら歩いてみてください。標高も高いのでカラッとしたマイナスイオンたっぷりの風もとても心地が良いです♪
温泉は上高地後の定番
気持ちよく歩いた後はあれですよね?
温泉を忘れてはいけません!!
上高地の中にも日帰り温泉がありますが、人気観光地で混み合う事も多いので、私のオススメは中の湯温泉旅館の日帰り温泉です。松本方面から登っていき、上高地入り口を左折、安房トンネルに入る手前に安房峠の旧道に入る道が右側にあります。なんとも細くてクネクネの凄まじい道なのですが、そちらを進んでいきます。夏場はゆっくり対向車に気を付けていけば何も問題ないと思います。しばらく進むと旅館が見えてきます。日帰り入浴は12:00~17:00まで入ることができ、料金は大人700円/子供350円です。
凄まじい道を通らないと入れない温泉なので(笑)比較的空いていました。内湯と露天風呂があり、旅館ということもありとても清潔です。洗い場はそこまで多くはありませんが、内湯は熱い温泉と、ぬるめの温泉2種類あり、こじんまりした露天風呂が1つあります。やはりお勧めは露天風呂。上高地の中ではないのですが、上高地の中での温泉に匹敵するくらい、周囲が静かで自然を感じることができます。目にはいる景色は緑のみで、最高にリラックスして入ることができるのでとても気に入っています。
運転に自信があまりない方は安房トンネルを通った先にある平湯の森の日帰り温泉をお勧めします。(但し、トンネル通行料がかかります) 硫黄泉で源泉かけ流しの温泉です。外湯が段々になっていて、一番奥が硫黄の香りが強く湯の花も浮いている温泉ですので、行かれる際は是非一番奥も入ってみてください。内湯も湯舟や建物全体に木を使っていて、とても雰囲気のある造りになっています。料金は大人500円/子供400円、午前10時から午後9時まで営業しています。
これからの時期は紅葉がきれいな時期です。まだまだ閉山まで楽しめますので行かれる際はぜひお天気の日を狙って行ってみてください♪
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