スペインの最も美しい村の一つであるアインサ。村一周を見て回るのに1時間ほどあれば回れる小さな村です。このこじんまりした感じがまたいい。村からはピレネー山脈を眺めることができ、澄んだ空気と程よい静けさが心地が良い。まだ日本ではあまり知られていないようなので、写真を交えながらご紹介します。
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Ainsa(アインサ)ってどこにある?
アインサは北スペインに位置し、スペインとフランスにまたがるピレネー山脈の麓にある小さな村です。アラゴン王国の古都であるこの村は、現在も中世の街並みがそのまま残っていてスペインの最も美しい村(Los Pueblos Mas Bonitos de España)の一つに選ばれています。
以前アップしたオルデザ・イ・モンテ・ペルディード国立公園から約50キロ、車で1時間ほどで到着します。
アクセスは、レンタカーが一般的です。タクシーで来ることもできますが、料金が高額ということと、高額なお金を払っても小一時間で村を回れてしまうのであまり現実的ではないような気がします。レンタカー以外で来られる場合は、現地ツアーを探してみるのが良いと感じます。
街の全体図
村の周囲には駐車場が準備されているのでいずれかのパーキングへ駐車をする必要がありますが、オススメは⑦のすぐ近くの駐車場です。地図では分かりませんが、村は道路よりも高台に位置しているので、下の駐車場へ駐車をするとかなり歩いて登ることになります。⑦近辺の駐車場でしたら、平坦な道を歩いてすぐに街に入ることができます。
街の中の様子
さて早速中に歩いて入っていくと地図①のマヨール広場に出てきました。朝早く行ったのでお店等は開いていませんでしたが、石造りの建物が広場を囲い、一階部分は半円アーチに造られていました。内側も半円アーチに造られていて、時の流れを感じる石造りでありながらきれいに整備されていて素晴らしいです。
さて、マヨール広場から⑥あたりに向かうとなんとも雰囲気がある門が。夕日ではなくて朝陽が差し込んできています。雰囲気あるな~
アインサはメインの通りは2つしかありません。ここから先は、お店もありますが拝見する限りでは実際に住まわれている方のお宅です。昔からの石造りの家を修復等しながら現在も利用しているのではないでしょうか。窓にはお花を置いたり、街全体がとても綺麗です。お宅の中はどんな感じになっているのか見てみたいものです。
さて下まで下ってくると外の景色が見れる場所がありました。大変自然豊かな場所で、美しい山々を眺めることができます。
これまたいい場所にベンチがあるんだな~。朝の澄んだ空気を吸いながら山々を眺める最高の時間を味わえます。
そんな素晴らしい街並みのアインサですが、どうやら観光だけではなくダウンヒルもできるみたい。朝早くにマウンテンバイクを持参した人が沢山いたので、この村を拠点として山にダウンヒルをしに行けるようです。ヨーロッパってつくづくすごいな~と感じる。どこにいってもキャンピングカーや自転車に乗った人がいて、アウトドア文化が根付いている。興味がある方はチェックしてみてください。
最後に
アインサの街にはロマネスク様式の教会もあります。私は早朝過ぎて入ることができませんでしたが、教会の塔にも上ることができるようです。上からの景色は街と周囲の自然を一望でき、素晴らしい写真を撮ることができるようです。機会があれば是非登ってみてください。
小さな趣のある町アインサですが、かつてはレコンキスタの前線基地で、60キロ程離れたアルケサルと言う町(イスラム教徒の砦だった村)と対峙していた歴史があります。現在の静けさからは想像もできませんが、そんな激動の時代を生き抜いた街の姿を今でも見ることができるのですから、一見の価値はあると感じます。
残念ながらアクセスは良くありませんが、それ故に街並みが昔のまま保たれているような気もしますので、レンタカー等でピレネー周辺を回られる方は是非一度行ってみてください。人があまりいない写真を撮られたい方は朝8時ころまでに行かれることをお勧めします。
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