美食の街で知られるスペインバスク地方のサンセバスチャン。セレブがバカンスにやってくる保養地としても有名なのですが、世界中からバル巡りに観光客が押し寄せる大変人気の街です。
今回はサンセバスチャンのお勧めバル5選や宿泊、観光に関する情報をご紹介します。最後に少しだけフランスもご紹介します。
コンテンツ
サンセバスチャン旧市街
サンセバスチャンでのバル激戦区は旧市街です。〇で囲われている場所が旧市街となりますので、バル巡りに行かれる方は迷わず旧市街へ直行しましょう!!
一歩踏み入れると旧市街と言うだけあって建物もとても雰囲気があり散歩だけでも楽しい場所です。できるだけたくさんのバルに行ってみたい方は、一軒のバルで少しだけ食べる、テーブル席には決して座らないことでたくさん回れると思います。ついついお酒も進んでしまいますが、ほどほどに楽しみながら絶品料理を堪能してみてください。
お勧めバル5選
ところで皆さん、タパスとピンチョスの違いご存じですか?お恥ずかしながら私の中では同じものじゃないの?とスペインに行くまではそう思っていました(汗)
タパス=一皿料理
ピンチョス=様々な食材が串にささった一口で食べれるお料理
とざっくりこんな違いがあるようです。それを踏まえてスペインに行くと注文もしやすいかもしれませんね!
Bar Sport
こちらのバルは他のバルがまだ開店していない早い時間から開店しているので、1日に何件もバル巡りをしたい方のはじめの1軒にぴったりのお店です。こちらのお店はオーダー制なのですが、あまりバル巡りが慣れていない方や英語・スペイン語が苦手な方も日本語メニューが置いてあるので安心して注文できるお店です。
このメニュー覚えておくと他のお店に行ったとき役立つかもしれませんね♪英語が通じるお店もありますが、スペイン語オンリーのお店もあるので意思疎通はお料理の写真かお料理の名前(スペイン語)が頼りです。バルに行く前に少し下調べをしてから行くとスムーズです。
そして私がスペインに滞在中よくオーダーしたのがミルク入りコーヒー(Cafe con leche/カフェ・コン・レチェ)。この様なちょっとしたスペイン語だけでもかなり役に立ちました。
少し話が外れましたがこちらのバルでは3品注文しました。ウニのクリーム、フォアグラ焼き、ホタルイカのカニクリーム詰めを頂きました。
ウニのクリームは想像通りの味。少しクリーム多めかな?と感じましたが本当に美味。日本では高級食材ですが、なんと3.5ユーロで食べれます!!ホタルイカのカニクリーム詰め、中のカニクリームがとってもクリーミーでカニ身の食感もしっかりありました。バルサミコ酢のソースでしつこさも無い。お勧めの一品です。フォアグラはちょっと臭みがあり残念でした。別のお店で最高のフォアグラに出会ったので後程ご紹介します。
Gandarias
こちらのバルは誰もが知る超人気店。大変込み合るそうなので開店と同時に行ってみました。入り口にはホセリート(joselito)の生ハムが吊り下げられていてよだれが垂れそう(笑)
こちらの名物は大きなマッシュルームが3個も乗ったピンチョス!ですが、オープン直後だとまだオーダーできないようでしたので先にフォアグラを頂くことに。そしてサンセバスチャンに来たら飲まずには帰れないチャコリ(Txacoli)をオーダー。そしてせっかくなのでモスト(Mosto)も同時にオーダーしてみました。
左がチャコリ、右がモスト。
チャコリは微発砲ワインでバスク地方で作られている白ワインです。サンセバスチャンのバル巡りには必ず飲みたい一杯です。そして、お酒が得意でない方は、モストをどうぞ。ワインを作る際に出る果汁(発酵前)からできる飲み物です(ノンアルコール)。
ワインは甘くなくさっぱりしていますが、ジュースは甘く(しつこい甘さではありません)ついついゴクゴク飲んでしまいます。
1軒間に挟んで舞い戻ってきた私たちはお目当てのあれが並んでいるのを発見。早速頂きました。生ハムが挟まれていて上からチーズがとろーり。グリルされたマッシュルームがとてもジューシーでめちゃくちゃおいしいです。私もマッシュルームやキノコ(キノコのステーキ)などとても好きでよく食べるんですけどね、日本だとキッチンについてる魚焼きグリルなんかで焼いて食べてます。グリルに入れるときは大きくてウキウキしながら入れるんですけど、焼けた跡はシューーンと小さくなっちゃってがっかりするんです。でもここのマッシュルームは大きいままで、尚且つジューシーのまま。本当不思議です。
実はこちらのお店、レストランから30mほど離れた同じ通りに物販のお店もあります。結構おしゃれなばらまき土産やフォアグラの缶詰なんかも販売していました。お土産にもぴったりです。リンゴのお酒、シードルもお手頃価格で購入できます。
Casa Vergara 1948
こちらのバルはサンタマリア教会の目の前にある大変明るくて活気があるバルです。店員さんが本当に親切で感じが良い!最初に店員さんにお皿をもらってカウンターに並んでいるピンチョスを取り、お会計して頂く順番です。ホタテめちゃくちゃおいしかった。白身魚とオリーブも臭みもなく日本人好み。フォアグラばかり食べていたので、さっぱりとお口直しにも良いです。
ウナギの稚魚が有名であちらこちらのバルで見かけますが、実はほとんどのバルで出しているのはうなぎの稚魚に似せて作られたものだそうです。イミテーションでもビネガーでマリネされていてさっぱりと頂けるとてもおいしいピンチョです。
ちなみに本物はAngulas、すり身で作られた物はGulasと言うみたいです。本物があったらお値段もそれなりだと思いますが、是非食べてみたいものです。
La mejillonera
こちらのお店はムール貝が食べれるお店。新鮮なムール貝を死ぬほど食べたい私たちはこちらも訪れました。店内カウンター上部にメニューが写真付きであるのでオーダーしやすいです。ムール貝を3種類も頼んでしまったがペロリと完食。
私オススメはさっぱり頂ける下記がオススメ。A la Vinegreta/ムール貝のヴィネグレットソースビネガーの味でさっぱり。いくらでも食べれそうです。ムール貝って食べる貝によっては磯の香りが強すぎるものもあるんですが、こちらの貝は磯臭さも気にならないのでおいしく頂けました。
食べた貝は足元に捨てていくシステム。初めての経験。店員さんが気さくな方ばかりでいろいろと教えてくれます。日本人の感覚からすると、食べかすを下に捨てていくなんてって感じですけどね。
La Cuchara de san telmo
私の一押しバルはこちら。ここはお昼時に行ったのですが中も外も満席。すごい活気でした!!こちらのお店はオーダー制。たくさんの人をかき分けてオーダーが必要ですが、オーダーしてから作られるので出来たて熱々を頂くことができます。
こちらで是非食べて頂きたいのがフォアグラ。他店でもいくつか食べましたが、ここのフォアグラが断トツ一番!!臭みがなく濃厚クリーミー。上にかかっているリンゴのソースとの相性抜群で脂もしつこくありません。お酒が進む一品です。
そしてタコのガーリック炒めも絶品。大きく切られたタコがプリップリで少し半生っぽい感じでした。飲み込みたくないと思うほどおいしかった。このお店で食事をすることがサンセバスチャンに行く目的になり得るくらい最高の食事でした!!
バルの雰囲気もとても良くて、食事を楽しみながら楽しそうにみんなが喋っていて、店員さんとも気さくに話したり、隣の知らない人と話したりと、結構アットホーム感があってとても気に入りました。みんなか豊かで素敵な時間を過ごしているという印象でした。
La Vina/絶品チーズケーキ
チーズケーキ有名店。バル巡りでお腹がいっぱいでも甘いものは別腹。ということでチーズケーキを食べに行ってみました。中に入ると目に入るのがたくさん並べられたチーズケーキたち。ホールはさすがに無理なので切り分けて頂き食べてみました。
いや、おいしいに決まってますよ。チーズの味もしっかりしていて口当たりも滑らか。苦めのコーヒーとの相性が抜群です。日本人好みの甘すぎないチーズケーキ。ここもサンセバスチャンでは押さえておきたいお店です。
サンセバスチャンのビーチも素晴らしい
バカンスの保養地としても有名なサンセバスチャンには美しいビーチもあるんです。海はとても綺麗で大きなビーチがありますので、夏に行かれる方はバル巡りだけではなく海水浴も楽しむことができます。泳げなくても、広々としたビーチをベンチに座って眺めたり、海からの気持ち良い風を感じたり、ゆったりと過ごすだけでも楽しい場所です。海辺には素敵なレストランなんかもありますので、そちらで優雅なお食事なんかも楽しいと思います。新市街でのショッピングもできますよ。
サンセバスチャンを一望できる高台
高台からのサンセバスチャンは美しいです。d-bus16番のバスでケーブルカー乗り場まで行くことができます。(次のキャンプ場の説明の中でバスの説明もしています)
4ユーロ以下で往復乗れるのでかなりリーズナブル。(詳細はHPよりご確認ください。)お時間があれば是非行ってみてください。車でも登っていけるのですが、展望台の敷地に入る際に(5ユーロ前後/1台)料金がかかりますのでご注意ください。
朝行った時の写真なのですが、残念ながら逆光でした。写真を撮りたい方は、日の当たり方を検討してから行かれた方が良さそうです。高台にはちょっとした遊園地があり、少しの間サンセバスチャンでゆっくりと過ごすファミリーには行かれると面白いかもしれません。また、ホテルもあるので高台からの素敵な景色をお部屋から眺めたい方は、こちらも良いかもしれませんね。何よりとても静かな夜を過ごすことができるに違いありません。
キャンプ場/Camping Bungalows Igueldo San Sebastián
サンセバスチャンに個人旅行で行かれる方はもうお気づきかと思いますが、サンセバスチャンはセレブがバカンスに訪れる保養地でもありますので街のホテルは全体的に結構高いんですよね。そこで今回車で旅行をしていたので近くにあるキャンプ場に宿泊してみました。
ちなみに、キャンプ場の目の前から街へのアクセスはバスで簡単にアクセスできますので、車がなくても行き来は簡単にできます。併せてご紹介します。
ヨーロッパのキャンプ場は日本のキャンプ場とだいぶ違います。生活に必要なものが全て揃っていて結構快適に生活ができてしまうんです。(洗濯機、シャワールーム等はもちろんプールやBARまで付いています。売店もあり、皆さん朝パンを買いに来ていました)
今回の旅は大きめの車を借りて車中泊できるようホームセンターやデカトロンに行って簡単に改造してみたのですが、テントがある方はテント泊もできますし、何もない方でもキャビンがありますのでそちらで快適に過ごすことができます。料金はシーズンによって異なりますので、HPにてご確認ください。
キャンプサイトは区画になっていて自動車を入れることができます。キャンプ用の電源利用は別途料金で利用可能です。印象としては、ヨーロッパのキャンピングカーが多いからかもしれませんが、1区画が大きいなという印象です。隣と人と気軽に挨拶をしたり、キャンプ場に宿泊している方はみんなフレンドリーな感じがしました。夜は、読書をしたり、家族で話をしながら食事をしたりとアウトドアの生活を楽しんでいました。
バンガローもたくさんあります。基本的には個別トイレ、シャワーがついているようです。(HPにて詳細を確認することができます。)
車泊の場合は、下記建物の共用シャワー/トイレ(もちろん男女別)を利用することができます。お手洗いとシャワー室は完全に分かれていてシャワールームも申し分なくとても綺麗です。ドライヤーはありませんので持参が必要です。
その他、炊事場、洗濯場、機械で洗濯したい方はコインランドリー(洗い・乾燥別)が用意されています。
さてバスでサンセバスチャンの街へ出る方法ですが、d-busという市営バスが出ています。
キャンプ場とPlaza Gipuzkoa2(旧市街の入り口まで1ブロックです)を結ぶ16番のバスで端から端まで乗ればどちらからに到着できる便利なバスです。30分に1本運行しています。
乗り場はキャンプ場の門から出て斜め右に小さなロータリーが見えるのでそちらがバス停になります。(徒歩1分)キャンプ場の敷地が広く多くの旅行客がキャンプ場を利用しているのでバスも割と頻繁に運行しているようです。
乗り方は簡単です。乗車時に直接運転手さんにお支払いするだけ。大きな綺麗なバスで約30分ほどで旧市街近くに到着します。帰りのバスは下車した場所から乗車できます。
おまけ/少しだけフランス
サンセバスチャンからフランス国境までは車で22キロ(約20分)の距離です。サンセバスチャンに車で行かれる方は少しだけフランスに行かれるのはいかがでしょうか?
Saint-Juan-de-Luzという小さな町にマカロンがとても有名な老舗パティスリーMaison Adamというお店があります。1660年、ルイ14世とマリー・テレーズ女王の結婚式に献上された品で、レシピは当時のまま守り続けられている歴史のあるマカロンを食べることができます。
さすが有名店だけあってひっきりなしにお客さんがやってきます。ディスプレイがマカロンでできていてひときわ目を引きます。
お目当てのマカロンはこちら。私達が知っているマカロンとは様子が違いますが、こちらが長い間受け継がれてきたマカロンです。一見それほどの物なのかと疑ってしまう外見ですが、食べてみてびっくり!!めちゃくちゃおいしいじゃないの!!!あーーーーーもっと買ってくれば良かったと後悔の嵐。。。
とってもしっとりしたマカロン、サクサクと言うよりは、モチモチとしていて、ほんのりあまーいマカロンなんです。なんだか食べているだけで幸せな気分になるマカロンです。数個入りの物もあるので最初にお試しで食べてみてもいいかもしれません。気に入ったら爆買いです。
町はこじんまりしていますが、ビーチもあり建物の雰囲気も良い素敵な町です。お散歩がてらマカロンのお店も行ってみてくださいね♪
最後に
さて、サンセバスチャンはいかがでしたか?
旅行となるとやはり快晴を期待するものですが、私がサンセバスチャンに行った際は、2時間に1回くらいの頻度でなぜか大雨が降りました。雨は旅行者にとってとても厄介なものですが、サンセバスチャンは、雨でも晴れでもさほど左右されることなく楽しめる街だと思います。サンセバスチャンに行く目的は、大抵はバル巡りで、バルも旧市街の中に集中しているので、それほど歩く距離もなければ、雨が降ればお店に入ればいいので、天気に関係なく楽します。
また、私みたいなアウトドア派の旅行者の方は、近くにキャンプ場もありますし、滞在費用も安く抑えることができると思いますので、是非キャンプ場の滞在をお勧めします。私が一番感じる日本とヨーロッパのキャンプ場の違いは、圧倒的に充実している施設だと思います。一度行かれた方はもうお分かりかと思いますが、サンセバスチャンに限らず、ヨーロッパのキャンプ場はもはや一つのコミュニティーと言っても過言ではないくらい、すべての物が揃っています。日本にもあったらいいのに~と毎回思います。
と色々と言ってしまいましたが、サンセバスチャンにはおいしい食べ物がたーーーーくさんありますので、是非お腹を空かせて、たくさんのバルで様々な名物料理を食べてみてください!私は、次回近くまでい行く予定ができれば、間違いなくまた行ってしまう街だと思っています。
ぽちっとされると喜びます
この記事へのコメントはありません。