レコンキスタの前線基地だったアインサ(Ainsa)から車で約1時間。かつてアインサと対峙していた歴史を持つアルケサル(Alquezar)にも行くことにしました。車を走らせると突如現れた美しい街。その景色に圧倒されました。ここは、スペイン旅行でも人気の観光スポット。街の中も散策してみましたのでご紹介します。
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アルケサルはどこにある?
アルケサルはアラゴン州ウエスカ県にあり、バルセロナから車で約3時間(約250キロ)に位置しています。アクセスは、やはりレンタカーが便利ですが、アルケサルは人気観光地でもありますので、バルセロナからの日帰りツアーなどを利用して行くこともできます。アルケサルも、スペインの最も美しい村の一つに選ばれています。(Los Pueblos Mas Bonitos de España)
駐車場はアルケサルの街へ入った直後に駐車場があり、そちらが満車の場合は、来た道を少し戻った場所にも大きな駐車場が用意されています。そちらからは、アルケサルの街まで徒歩5分ほどで到着できます。(大きな駐車場付近からは、アルケサルの全体を見渡せる高台となっているので、街の全体像を見たい方は大駐車場の方が良いかもしれません。アイキャッチの写真は大駐車場付近の高台から撮った写真です。)
私が行った際はトレイルランの大会が行われていたせいか車があふれかえって、かなり下の方まで路肩駐車の車がありましたが、かなり広い駐車場がありますのでイベントがない日はおそらくそこまで満車になることはなさそうです。
街の中を散策
アルケサルの街を散策するのに所要時間は2~3時間程必要です。街の中には宿泊施設やレストラン等もありますので、お食事をされたい方は3時間前後みておいてください。小高い丘に造られている街は見た目以上に坂がきつい場所も多いです。
アインサは石造りの重厚感がある造りの街でしたが、こちらはイスラム教の砦だったことから、家がベージュっぽい色で統一されていて、今でもイスラム文化を感じることができます。
道は細くてクネクネとしていて、あまり先が見えないようになっています。街はコンパクトなのにまるで迷路の様です。
右に進むか左に進むか・・・・迷う・・・・
まさにこれが、思いのままに敵を翻弄する。当時そういった狙いがあったに違いありません。
サンタ・マリア参事会教会
アルケサルの街を奥に進んでいくとサンタ・マリア参事会教会があります。この教会の中は、有料で見学できるようになっているのでアルケサル観光の際は是非立ち寄ってみてください。
こちらの教会は元々はイスラム教の砦でしたが、11世紀にアラゴン国王が攻略し、12世紀にロマネスク様式の教会へ改修されたようです。現在も、城壁や3つの塔は当時のまま遺されています。
見学中は、教会の歴史が書かれたファイルを貸してもらったり、係の人が説明をしてくれる時間も設けられています。
中に入るとまず美しいロマネスク様式の回廊があります。下記写真の様に柱にはまだレリーフがしっかり残っていて、とても美しかったのでこれだけでも見る価値がありました。
また、回廊の周りの壁には時代を感じさせるフレスコ画がびっしり描かれています。先ほどの説明書によると15-18世紀頃に描かれたものとのこと。
そしてこじんまりした教会ですが、礼拝堂に入ると立派なパイプオルガンやキリスト像を見ることもできます。
実は2階にも上ることができる様で、私も行ってみました。2階にはちょっとした博物館があり、そちらも見学可能です。晴れていたので抜ける風がとても心地よく、教会が高台に建っているため街や周囲の渓谷を一望できました。
アルケサルの楽しみ方は街以外にも
ご覧の通りアルケサル周辺は、大変自然豊かなで、街だけがアルケサルの魅力ではないようです。夏の時期は、トレッキング、トレイルランはもちろん、キャニオニングもすることができます。アルケサルの街からすぐの場所にはキャンプ場もあるので、数日宿泊しながらアウトドアを楽しむなんてこともできそうです。
そういえば、ちょうど開催していたトレイルランの大会の記録を見たところ、掲示板には23時間とか24時間・・・・なんていう記録が表示されていました。ギョエ!! 一体いつ食べたりするんでしょうね。。
夏場行かれる方は特に、日中暑くなることもありますので、アウトドアをされる方はほどほどに楽しんでくださいね。
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